楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

スウィングって何?

ジャズピアノを習いに行ったら最初に言われるのが、8分音符を3連符で弾くという事です。

スウィングは8分音符を3連符のノリで

3連符の最初と最後のタイミングで弾く訳です。これをハネて弾くとか言います。英語ではバウンス(Bounce)やスウィング(Swing)と言うそうです。逆に均等に譜面通り弾くのはイーブン(even)と言います。シャッフル(Shaffle)というのもありますが、これはブルースやロック、R&Bなんかでよく使われます。3連全部を刻む曲(TOTOのHold The Lineとか)のリズムを指すことが多いような気がします。

ハネて弾きなさいと言われて、盆踊りっぽくなってしまう事があります。これはハネ過ぎているか拍のオモテにアクセントがあるからだと思います。ジャズはスウィング感が大切、みたいな事を言う人がいますが、具体的にどうゆうことなのでしょうか。

そのスウィング感とは何なのか?という事を色々考えてみるも、結局ピアノという楽器は鍵盤を押せば安定したピッチで音が鳴り、発音のタイミングと音量、音の長さでしか、表現を変える事はできません。細かい事を言えば、ペダルや鍵盤を離すスピードでも多少変化しますが、サックスのように音程や音色、音量を途中から変化させる事はできません。スウィング感をピアノで出すには、レガートで弾くべきだという人もいるし、表をやや短くスタッカート気味にするべきだと言う人もいます。

ピアノの人は「アーティキュレーション」という言葉を知らない人が多いようです。僕もサックスの人がよく使うので「何それ?」って聞いたのですが、解ったような解らないような。ウィキペディアとかで調べて言葉で説明されてもピンとこないのですが、よく解る動画がありました。

サックスの人は大変ですねぇ。8分音符でこんな事してたんですね。実際のアドリブで、こんなに頻繁にタンギングしてるのか不明ですが、この動画では裏拍の音だけタンギングしているようです。フレーズが早くなると微妙でわかりにくいのですが、タンギングしてアクセントをつけた場合と、そうでない時の微妙な違いがノリを生み出しているようです。

単純に3連符にすればいい、ってもんでもないですね。テンポが速くなれば、ほぼ8分音符でもいいのかと思います。この動画の演奏をピアノで真似るとなると、表拍はやや短くして、裏拍はレガートでアクセントをつける、と言う事になります。表拍はスタッカート気味になってもかまわないですね。こういったクセをつけるのは結構大変な事だと思います。日頃のフレーズ練習、スケール練習などでどれだけ意識できるかですね。ごちゃごちゃしますが、こんな感じです。

ビバップのアーティキュレーションで演奏した例

このハネ方は人によって色々です。オスカー・ピーターソンはきっちり3連符に聴こえます。16分音符やその他細かいフレージングも正確無比ですごいなと思います。ソニー・クラークのレイドバックなフレーズはブルージーでカッコいいですね。
ただし、何でも同じノリで弾く訳ではなくフレーズ内でイーブン気味とハネ気味をうまく混ぜて表現力をアップしたいものです。またボサノバやファンクではアーティキュレーションも変えないといけないでしょうし、最近のジャズではリズムが4ビートでないものも多く何とも複雑です。

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