メジャースケール
小学校で習うドレミフソラシドがCメジャースケール(major scale)です。基本中の基本なので、全てのキーで覚えておかないと話にならないです。覚えてない人は覚えましょう。ついでに全てのキーの♯や♭など調号も覚えましょう。ジャズの練習はいつも「すべてのキーで」が付きまといます。そんな時は♭を一つづつ増やしていくような感じで練習することになります。。F→Bb→Eb→Ab…というのがスラスラ出てこないとヤバいと思います。慣れてきたら逆に♯を一つづつ増やす方でも練習するといいと思います。何の事だかわからない方は「五度圏」「circle of fifth」などでググって理解しておきましょう。
使えるコード
メジャースケールは、トニックコードのIコードで使えます。I6、I△でも使えます。
テンション
13thをテンションと書いてる本もありますが、6thはそれほど不協和ではないのでテンションと扱うには抵抗があります。 I や IV コードでは、13と書かずに6と書きますが、その事がテンションとするほど不協和ではないという事を示唆しています。13と書いた場合にはドミナントコードになるので注意しましょう。
アヴォイド
メジャースケールのアヴォイドは完全4度上(4個目)にある音で、CメジャースケールではFです。
注意
書く事が少ないので、ちょっと注意が必要な事を書いておきます。
黒鍵を一番沢山使うキーは、♭6個のGbか♯6個のF#という2通りの書き方があります。そこで注意しないといけないのは、CbとE#という音です。
Cbは4度なのでCb△、E#は7度なのでE#m7(b5)というコードが出てくるわけです。セッションで、そんな譜面で実際に演奏したことがあります。ボーカルさんは自分の声域に曲のキーを合わせているので、あまり使わないようなキーの譜面を持っていたりします。この時、Cb△と書かれたコードを見て「なんでB△と書かないの?」などと言ってしまうと恥をかきます。気をつけましょう。
さらに蛇足ですが、ジャズの人たちはフラットが好きなので、シャープが5個のキー=Bを嫌ってフラット7個のCbキーを使う事があります。実際、黒本(『ジャズ・スタンダード・バイブル』という本)の中にある、『Cleopatra’s Dream(クレオパトラの夢)』という曲は、このキーで書かれています。あまり合理性は感じられないように思いますが、すべて半音下げて読めばいいので案外簡単です。この場合はCbとFbという書き方が出てきます。