コード
ジャズでは和音をコードで表記します。僕はクラシックピアノは習っていて譜面も読めたのですが、最初はコードが全然わかりませんでした。でも理解してしまうと「あ、そーゆー事なのか」と、結構シンプルで簡単なんだと思うはずです。まれにすべて丸暗記しようとする人がいるみたいです。実際コードが全て書かれた本なんかが売られていました。そんなもの買う必要はありません。コードはハーモニーを表す記号ですが、その書き方にルールがあり、それを覚えればいい訳です。そのルールは以下の通りです。
ルール
C-7(11)というコードを使って説明します。
- ルート音は赤色の所に大きく書く。
- 3度又は4度の音
長3度の場合は省略。
短3度の場合は「-」または「m」、
完全4度の場合は「sus」を黄色部分に書く。 - 5度の音
完全5度の場合は省略。
減5度の場合は「b5」を青色部分に書く。 - 7度または6度の音
長7度の場合は「△」または 「Maj7」
短7度の場合は、「7」と書く
長6度の場合は、「6」と書く
上の図、C-7(11) の構成音は、ルートのC、短3度のEb、完全5度のG、短7度のBb、11度のF、となります。
細かいルールは他にもありますが、だいたいこれで構成音は把握できるはずです。ただし、表記についてはなんだかアメリカっぽいなぁ、と思うのですが、統一された記法がある訳でなく結構バラバラです。ジャズではシンプルなものが好まれます。その他の細かな表記については、それぞれのコードのところで書いていきます。
また、書き方のルールとして以下も重要です。
- ルート、短3度、減5度、長6度の組み合わせはディミニッシュコードといい
Cm6(b5)とは書かずに
黄色部分の上に「o」を書く。
- ルート、短3度、減5度、短7度の組み合わせはハーフディミニッシュコードといい
Cm7(b5)とは書かずに
黄色部分に「φ」を書く事もできる。
どちらもよく使われるが、シンプルな「φ」を好む人が多い。
それとルート音からの距離(=音程)を把握しておかないと構成音を把握することは出来ないので、音程は勉強しておく必要があります。例えば「Bの短6度は何?」と尋ねられて「G」を即答できないといけないわけです。ジャズでは使える音を瞬時に把握できないといけないのですが、トライアドコードから順を追って練習していく事で解決できるはずです。音程も把握できるようになります。