楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

ポリリズム

ポリリズムという言葉が妥当なのかはわかりませんが、2拍3連とかの事です。他に「リズムの多層化」という言葉もありますが、正確にこれらをどう呼ぶのでしょうか。ネットの検索数では「ポリリズム」が圧倒的(Pafume関係が多いけど…)なので、ポリリズムと呼ぶことにします。

ヘミオラ

クラシックで使われる用語のヘミオラもこれに含まれます。ヘミオラ(hemiole)はギリシャ語で1.5という意味だそうです。2つの奇数拍子小節をリズム上で包括し1つのものとし、1拍分の音価は倍となります。

ヘミオラの例

1拍半または3拍づづグルーピング

4拍子でも1拍半づつのフレーズや3拍のフレーズを使うとリズムが多層化して、面白い効果が得られます。セロニアス・モンクはこのテクニックを良く使います。下に示すものは「Monk’s Dream」という曲のC7が4小節続くブリッジで、モンクが使ったフレーズです。

Monk's Dreamのフレーズ例

1分17秒ぐらいからです。16分音符を6個づつグルーピングしています。ただ、モンクの演奏は意図してるのかわかりませんが、ちょっとズレています。ここではわかりやすく示しています。

また、モンクの面白い例をもうひとつ。 有名な「Monk’s Music」というアルバムに収録されている「Well,You Needn’t」という曲のイントロなんですがここで1.5拍づつのグルーピングをしています。

Well, You Needn'tのフレーズ例

こんなに入りづらいイントロは珍しいかもしれません。しかしピッタリ合ってますね。実はどうやらリハで練習していたようで、その音源が残されています。僕はモンク教の信者なので「Complete Riverside Recordings」という怒号の15枚組を持っていまして、その中にオマケ的にイントロ練習中の音源が入ってました。そこでは、モンクさんの足タップも聞こえます。その足タップに合わせるようにアート・ブレイキーのドラムが入ってくる…という事で、このイントロの意図を理解できたんです。ぼっさり聴いているとスローで怪しげなイントロに聴こえますが、ちゃんと考えてはるんですね。ただしこのイントロのモチーフの1回目と2回目の間の休符は怪しいです。

蛇足ですが、ここでとても大切なことがあります。イントロは共演しているメンバーの入りやすさかなんてどうでもいいって事です。お遊びのセッションとしてなら確かに入りやすいように弾かないといけないかもしれませんが、本来イントロダクションは聴く側にとってどうなのか?のみを考えるべきだと思います。

2拍3連

subdivisionは3連符です。3連符を2個づつグルーピングします。2拍3連はよく見かけます。最初は以下のように練習してリズムを頭に刷り込みます。

2拍3連の練習方法

「1 & a、2 & a…」と滑舌よく言いながら、赤マルのところで、手を叩くなり茶碗をお箸で叩くなりしてください。なれてきたら、「1 & a、 2 & a…」を「1, 2, 3…」だけにしましょう。多分出来るようになってます。できなければ刷り込み不足です。そのうち、何も考えずに出来るようになってきます。

4拍3連

2拍3連と同じでsubdivisionは3連符です。3連符を4個づつグルーピングします。そんなに見かけません。練習方法は2拍3連と同じですが、ちょっと難しくなると思います。

4拍3連

3拍2連

subdivisionはイーブンの8分音符です。8分音符を3個づつグルーピングして1.5拍づつにします。

3拍2連

3拍4連

subdivisionは16分音符です。16音符を3個づつグルーピングします。3拍の中に4拍子が混在して面白いです。

3拍4連

5拍4連

これは上級者向けでしょう。subdivisionは16分音符です。16音符を5個づつグルーピングします。5拍の中に4拍子が混在して面白いです。

5拍4連

ブラッド・メルドー・トリオの5拍4連の例

最近のジャズは、普通のスタンダードでも5拍子や7拍子でやったりしてますね。ブラッド・メルドーの演奏はとても流暢な5拍子なので、ぼっさり聴いて言ると5拍子に聴こえないほどですが、1小節内にコードが4個のところがあって、そこを5拍4連で対応しています。8秒ぐらいですぐ出てきます。

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