楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

全キー練習について

ジャズでは何でも「全てのキーで」という言葉がつきまといます。リック、スケール、ヴォイシング…何でも全キーで練習することになります。

全キー練習は必要か?

中にはよく使うキーだけでいい、という人もいます。ジャズの先生が「全てのキーで練習しなくてもいいよ」と言った場合は、おそらく本音ではなく、挫折してしまうのを防ぐためだと思います。あるいはセッションで楽しむ程度なら、F、Bb、Ebなど、よく出てくる♭のついたキーに早く慣れておいた方がいい、という事かもしれません。

でも、ジャズの本を色々読んでみて「すべてのキーで練習しなくていい」なんて書いてる本は見たことがありません。それに少しではあっても、一時的に転調してEやBといったキーが出てきます。セッションでよく演奏する「All The Things You Are」では、キーEのツーファイブワンが出てきます。

僕は全てのキーでの練習は必要だと思います。

しんどい全キー練習と集中力の限界

しかし全てのキーで練習するのは大変です。全キーに慣れてくるとどんどん速くなってきますが、ジャズの練習を始めて間もない頃はとにかく移調するのが大変でした。そして何でもやることが12倍に増えます。でも全キーの練習をしてて気付いた事があります。それは

一番最初に練習するキーが上手くなる

という事です。これは、後の方でするキーの集中力が落ちている、という事です。自分では同じ集中力でやろうとしているのですが無意識に落ちているようです。試しに普段使わない♯が5個のBキーから、E→A→D…というように♯を減らしていく、という順番で練習していくと、やっぱりBのキーが一番弾けるようになってきました。

練習は量ではなくて集中力が大切なんだと改めて認識しました。しかし12キーで練習すると、その集中力の限界を超えるような気がします。ある本に、有効な集中力の限界は20分程度、と書いてありましたが、僕もそう思います。コンディションとか年齢とかも影響あると思いますが、20分ぐらいで休憩した方がいいと思います。

4個づつぐらい

なので最初は3個か4個づつぐらいにした方がいいと思ってます。例えば、今週は「C、F、Bb、Eb」来週は「Ab、Db、Gb、B」という感じです。先週出来の悪かったキーをもう一度やるとか、工夫もしながらやるのがいいと思います。

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