アドリブの練習におすすめ iReal Pro
ジャズのアドリブを学ぶ上で、欠かせないアプリがあります。このアプリは有名なのでご存知の方も多いかと思います。iPhoneやiPadだけでなくAndroid対応版もあります。
昔はジェイミー
アドリブの練習をする時はドラムとベースが居てほしいものです。しかし都合良く一緒に練習してくれるリズム隊を何時でも呼べる初心者なんていないでしょう。そこで、そんな時にはュージック・マイナス・ワン(music -1)と呼ばれるものを使います。特定のパートだけ録音されていない音源です。ジャズだとベースとドラムの音だけ入っています。要するに楽器のカラオケです。大抵はCDと本がセットになっています。有名なのがジェイミー・エーバーソルド(Jamey Aebersold、以下、ジェイミー)で、100冊以上出版されていてます。教本と生演奏CD付きでお値段は3,000円前後です。大きな本屋さんや楽器屋さんでは取り扱っているところもあります。
今はiReal
ちょっと前までは、本とCDがセットになったマイナスワン教材を使ってアドリブの練習してましたが、近年になってコンピュータに自動演奏させるタイプも出てきました。そして今ではiReal Proというアプリが決定的な人気を誇っています。みんなこれを持ってます。ジェイミーなどのマイナスワンは生演奏、つまり実際に人が演奏しているので音がいいのですが、音程やテンポは変えられません。一方でiReal Proはコンピュータによる自動演奏なので演奏内容と音の質は落ちますが、テンポやキーを自由に変更できます。それだけでなくリズムを変更したり、任意のパートのボリュームを調整できたり何かと便利です。そして何と言ってもジャズのスタンダードが1300曲もタダでダウンロードできて1,600円と、コスパが抜群にいいです。ほんとにいいアプリで、5,000円ぐらいでも買う~、とか言ってたらジワジワ値上げしてきてるので、もうあまり褒めない方がいいですね。最初は800円だったのに。その代わり機能は増えてますが。
使い方
まずは公式動画を見ましょう。
使い方はとても簡単なので、すぐに使いこなせるようになると思います。曲を選択してコードが表示されたら、画面のどこでもいいのでタップしします。すると画面の上下にコントロール用のパネルが出てきます。
スタンダード1300曲をダウンロード
インストールしたら、まずはフォーラムから1300曲分のコード進行をダウンロードしましょう。最初に表示される曲がズラっと並んでる画面の一番下にフォーラムアイコンがあります。それをタップします。
その後、「Jazz」⇒「Jazz 1300 Standards」⇒「Jazz 1300」の順にタップしていくとダウンロードできます。
フォーラムには、アンドロイドOSの古いバージョンを使っているユーザーは、ブラウザクラッシュ回避のため4分割したのを使って使ってね、と書いてありますね。 クラッシュしそうな人は「Jazz1300」ではなく、その下にある「Jazz 1 of 4」~「Jazz 4 of 4」からダウンロードすればいい訳ですね。ちょっと調べたら、アンドロイドのブラウザがクラッシュする原因はメモリ不足ってのもあるらしいので、新しいアンドロイド端末でメモリを沢山積んでいれば分割ダウンロードしなくても大丈夫っぽいですね。
このアプリは利用者が多いのか、検索したらいっぱい情報が出てきます。なので、ここでは検索してもあまり出てこない事を書いておきます。
コードの編集
曲によっては気に入らないコードがあったり、練習しようとしているコード進行でない事もあると思います。そんな時は変更する事もできます。ただし、失敗した時の事を考えて編集する曲の複製を作っておきましょう。
複製した曲のタイトルを編集するには、編集画面のiを○で囲んだところをタップすると、タイトルを編集する画面になります。
簡単にイントロをつける
イントロをつけたい場合は編集画面で小節を追加するのもいいのですが、編集が面倒くさいという人は、曲の途中から始めるというのでもいいでしょう。その場合始めたい所を長押しするだけです。
コードとスケールの表示
画面右下にピアノ鍵盤アイコンがあります。ここタップするとギターやウクレレのTAB譜、ピアノコード、コードスケールを表示できます。以下はピアノ鍵盤を表示した例です。
再生中にピアノコードなどをタップすると一時停止して表示してくれます。
スケールも表示してくれますが、あまり頼りにしない方がいいと思います。と言うのも、セブンスコードはオルタードを使った方がいいところでもミクソリディアンと出てきたりします。b9thをテンションとしてコードに加えるているとオルタードスケールを表示するようです。
鬼の練習モード
画面左下に博士帽(つばが四角な)アイコン があります。これを使えば全キー練習が出来ます。
1コーラス毎に半音づつキーを上げていく例
今までのマイナスワンだったら絶対こんな事はできないですね。しかしこれは激しい練習ですなー。
Windowsで使える?
このアプリの残念なところはパソコンで使えない事…と思ってたら、なんかWindowsで使う方法が公式サイトのブログで紹介されていました。BlueStacks2ってエミュレーター?上で動作させるみたいです。公式サイトのブログは結構いい記事があります。
臨時の譜面として活躍
本来はマイナスワンという用途なのですが、セッションなどでは譜面(リードシート)代わりにも使えます。歌の伴奏でキーを変更する場合にコードをすぐ表示できるので便利です。上級者ならそんな必要ないかもしれませんが。
電子ピアノとの接続
当然の事ながら、スマホのスピーカーでは全く音量が足りないので、電子ピアノのLINE IN端子などに接続しないといけません。生ピアノであれば、オーディオ機器などで音を増幅させる必要がありますが、生ピアノに負けないぐらいの音量というのは結構なヴォリュームになります。本当はパワーアンプやミキサー、モニタースピーカー等が欲しいところですが、なかなかそれも難しいと思いので、やっぱり電子ピアノは便利ですね。
リンク
公式サイト:iReal Pro – Music Book and Play Along
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