楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

こわいセッション

恐ろしいセッションホストのイメージ

以前の記事『セッションとは』の中でセッションは楽しいと書きましたが、こわいセッションも結構あります。恐い…お店に入ったらなんかピリピリしていて、なんか怒られそうな雰囲気です。なぜそんな雰囲気になるのでしょうか。

恐くなる要因

セッションは楽しい遊びの場のはずですが(戦場だ!という方もいるかもしれませんが…)、ストレスを感じた経験は誰でもあるんじゃないでしょうか。

管楽器が低音域で音数の少ないソロをしているのに、両手をふんだんに駆使して五月蠅いバッキングするピアノ。歌が聴きにくいピアノの伴奏。繊細な音色のギターをかき消してしまうピアノ。ハーモニーがぶつかりまくるピアノとギター。イントロをちゃんと出せないピアノ。やたら長いソロをするサックス。歌いにくいピッチの悪いベース。ぐたぐたのエンディング。他の音を全てかき消してしまう爆音ドラマー…。不快感を与える演奏は沢山あります。

技術が未熟で人を不快にしてしまうのは仕方ないとしても、マナーが悪いと何か言いたくなるものです。自己中心的で全体のサウンドを考える事ができない人、自分でリクエストした曲なのにテーマは無理だと言ったり、汚くて間違いだらけの譜面を出してきたり。

逆に技術的に未熟な人は性格に関係なく人を不快にさせる演奏をしてしまう事があります。下手な人ほど自分の演奏に精いっぱいなので周囲の音を聴く余裕がありません。上手い人ほど音を良く聴いています。必ずしもそうではないかもしれませんが、この傾向は確実にあります。そのため上手い人と下手な人が一緒に演奏すると上手い人がストレスを感じやすいはずです。

さて、そんなストレスを与える演奏をする人ばっかり集まったらどうなるでしょうか?参加する人すべてが優しく心が広いとは限りません。「あいつが居るから、あそこのセッションは行かない」という話を、僕は何度も聞いた事があります。セッションを開催するお店やホストの立場でこの事を考えると、人を不快にする演奏やマナーの悪い参加者は、セッションから人を遠ざけてしまう訳です。「営業妨害」…は言い過ぎだとしても、それに近いものがあります。

そうならない為にも、注意や指導をする人が必要です。その役割は大抵ホストの方が担います。そこで厳しく指導されるセッションは怖くなる訳です。

セッションを楽しむには

マナーの悪い人をなんとかできたとしも、一緒に演奏する人たちの実力に差がありすぎると、上手い人たちはストレスを感じるはずです。ですのでセッションは同じようなレベルの人たちでする方がいいでしょう。セッションに参加する時は自分にあったレベルかどうか調べてから行った方がいいと思います。とは言うものの、そんなに同じレベルの人が集まる事なんてありません。セッションを楽しいものにするためにも、参加する人は寛容になってネガティブな感情はなるべく控える、と言う事が結局は大切なのだと思います。


ところで『セッション』という映画ですが、これはセッションとは関係ないです。この映画を見て「セッションってこんな感じかぁ…」と思わないでくだ…思うはずないか。

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