楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

スケールの練習(2016/5)

練習するスケール

  • メジャースケール
  • メロディックマイナースケール
  • ディミニッシュスケール
  • ホールトーンスケール
  • ペンタトニックスケール

スケールは使える音の集積として考えるのでこれだけです。ドリアンスケールは、メジャースケール、オルタードはメロディックマイナーに含まれる、といった具合です。あと重要なスケールとしてブルーノートスケールと、ビバップスケールがありますが、これらはシークエンスを使わないので慣用表現的なリックを覚える方がいいと思ってます。

注意点

全キーで練習

どんな順序でもいいので、すべてのキーで練習します。

譜面や指使いは書かない

譜面を作ったりするのは、時間を大量に消費するだけだと思います。あと指使いもクラシックなどと違って固定しない方がいいと考えています。アドリブは頭に浮かんだメロディを弾く訳です。という事は、指使いを瞬時に組み立てる能力も鍛える必要があると思います。

シークエンス(パターン)を練習

シークエンスはハノンの最初の方を使う、という手もあるかもしれませんが、少しでも役に立つ音楽的なもので練習したいです。本を使ってもいいし自分で考えたものでも、耳コピしたものとかでもいいと思います。僕は、坂本輝さんの本を参考にしてます。

『Jazz Master Series 実用アドリブ・パターン集[スケール編]/坂本輝』

この本は、色々なキーで書いてページ数を無駄に増やすという事をしていせん。しかも、メジャースケールとディミニッシュスケール、ホールトーンスケールのフレーズしか乗せないというのは合理的です。そのため薄い本にもかかわらず多くのパターンを掲載しています。しかし現在絶版です。この合理性を理解できない人が多いのでしょうか。すべてのキーで書いてるから(フレーズ集を)買った、という人もいたので、全キーで掲載する方が販売部数は伸びるのかもしれません。困った事です。

こういったシークエンスは、パターンがわかる程度メモしておくだけでいいと思います。全部書くのは無駄でしょう。

では、スケールの練習方法です。

現在練習中のシークエンス

2016年5月に練習中のスケールシークエンス

練習方法

最初はゆっくり弾きます。慣れてきたら曲を使って練習します。

iRealProを使って全Key練習

正直言って、スケールのシークエンスをそのまま弾く練習は面白味に欠けます。そこで、マイナスワンで練習してみようかと思った訳です。曲は『Maiden Voyage』を使います。この曲はミクソリディアンとドリアン、つまりメジャースケールだけで出来ています。上手い具体に4小節ごとにモードが変化する曲なので、1オクターブの上り下り、2オクターブ上りまたは下りのみ、という練習が出来ます。

オリジナルキーで練習できるスケールは

  • Dミクソリディアン(= Gメジャースケール)
  • Fミクソリディアン(= Ebメジャースケール)
  • Ebミクソリディアン(= Abメジャースケール)
  • C#ドリアン(= Bメジャースケール)

まずはオリジナルキーのDメジャーで練習します。
シークエンス3をミクソリディアンに適用すると、こんな感じになります。

Meiden Voyageのsusコードにシークエンスを適用

テンポは120から始めています。両手で弾きます。

慣れてきたので半音上げてみました。練習できるスケールは

  • Ebミクソリディアン(= Abメジャースケール)
  • F#ミクソリディアン(= Bメジャースケール)
  • Eミクソリディアン(= Aメジャースケール)
  • Dドリアン(= Cメジャースケール)

そうすると気づきました。この曲はAABA形式なのでサビ(楽節B)がちょっとしか出てこないので、サビのスケールが練習不足になってしまいますが、キーを半音上げると、さっきサビだったスケールが今度はAABAのAで使う事になります。予習復習みたいな効果があります。これはいいですね。気付いてなかったし偶然なんですが、この曲は練習にいいですね。

もう少ししたら、1コーラス毎にキーを半音上げていく練習とかできそうです。そう思うと、ちょっとやる気が出てきました。

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コメント

  • はじめまして、こんにちは。
    悩みに悩んでいたら友人かからいいサイトがあるよ〜と教えてもらい
    読んでびっくり、プロの方?と思えずにはおられませんでした。

    今、スケールの習得に向けてどうしたものかと思案中です。
    以前の先生も坂本輝さんは絶賛しておられましたが本は絶版とかでガックリした事をまた思い出しました。
    メージャーにメロデックスマイナーは弾けますが、次はオルタードかなと思いきや、ドリアンスケールとへー?そうなん?と思っているところです。

    50を越えアタマも硬くしかし絶対ジャズピアノを弾けるようになりたいと奮闘しています。
    大変厚かましいですが何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

    2016/11/17 13:37 | ゆき

  • コメントありがとうございます。
    「スケールを覚える順番」の記事
    http://jazzpianopractice.net/theory/prioritylearnscale
    を読んで頂いてのご質問と言う事だと思いますが、各STEP内では優先度はほぼ同じです。オルタードから覚えてもよいかと思います。ただ、一度に沢山スケールを覚えるのはしんどいので、オルタードより使用頻度がやや高いドリアンを先に書いているだけです。

    スケールを覚えるのは、そんなに時間がかからないと思います。ジャズの場合は脳から記憶を取り出すスピードが大切なので反復回数を増やすのが良いと思います。メジャーとマイナーのツーファイブを使うと4つのスケールを練習できます。ドリアン⇒ミクソリディアンとロクリアン#2⇒オルタードですね。これを全キーで練習したとしても24個です。おそらく20分もあればできるでしょう。これを毎日やれば2週間もしたら完璧に覚えていると思います。

    ただしこの↑の記事に書いたようなスケールシークエンスをアドリブで使えるようにするには、ちゃんと弾けないといけないので時間がかかると思います。

    2016/11/20 3:40 | LARGO