楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

スケールの練習(2016/12)

ここ半年ぐらいやってたスケール練習

スケール練習の記事なんですが、何かと忙しく5カ月ぶりになってしまいました。前回は色々なキーでメジャースケールとメロディックマイナースケールを練習していると書いてましたが、ここ半年ぐらいは以下のスケールを全てのキーで練習していました。

  • ロクリアン#2スケール
  • オルタードスケール
  • リディアン7thスケール
  • ディミニッシュスケール

以下のシークエンスを両手ユニゾンで2オクターブです。 Cロクリアン#2スケールだとこんな感じです。 Cロクリアンスケールのシークエンス練習

練習方法と注意点

説明の為にこんな風に書いてますが、譜面や指使いは書きません。両手で弾けても案外片手で弾けなかったりするので、片手だけでも練習します。そうなると量が多いので分割します。今週はロクリアン#2だけにしよう、みたいな感じです。あるいはルートを固定して全部のスケールを練習します。例えば、Cロクリアン#2、Cオルタード、Cリディアン7th…という具合です。

疑問

とは言うものの、ロクリアン#2とオルタードそしてリディアン7thはメロディックマイナーの中にありますので、メロディックマイナーの開始位置の違いしかありません。それと実際にはこんな感じにシークエンスを連続して使う事は、そんなにないでしょう。…という訳で

あまり効率が良くないのではないか?

と思いはじめました。ただ、指使いの勘みたいなものは鍛えられたと思いますが、練習は効率という点では良くないかもしれません。しかし、いきなり曲を使うのも難易度が高いのでやらなきゃならない練習なんでしょうが、それほどしつこくやる必要はないのかもしれません。

最近やってるスケール練習

それでここ最近やってるスケール練習です。実際に使わないことを極めても仕方が無いので、より実践的な練習をすることにしました。曲に合わせて行います。

『Stella By Starlight』を使ったスケール練習の例

これは『Stella By Starlight』のコード進行を使った例で、実はマーク・レヴィンの本に書いてある通りの練習方法です。『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』ではp93以降の「Chapter10 スケールの使い方」、『ザ・ジャズ・セオリー』ではp107以降の「Chapter6 スケールから音楽へ」に書いてある通りです。『ザ・ジャズ・セオリー』の Chapter6 はこの本で最も重要な章かもしれません。僕はその辺りを本の通りにやってる事になります。

この練習の方が実用的なのは明白ですが、今までやってた機械的な上昇下降をやっていたからこそ、すんなりとこの練習に入ることができたと思います。

練習方法と注意点

『All The Things You are』や『Blue In Green』『Nardis』なども使っています。転調の多い曲の方が練習になるように思います。 左手はヴォイシングしながら右手でスケールを弾いて、慣れてきたら左手もスケールを弾きます。これも譜面に書いたり指使いをメモしたりはしません。メジャーのドミナントコード(譜例ではF7やBb7)はなるべくリディアン7thかコンディミに、マイナーのドミナントコード(譜例ではA7)はオルタードにします。

スケールを音楽に

今年はずっとこのスケール・シークエンスの練習をやっていました。この練習にかける時間は一日10分~30分ぐらいです。今のところあまりこういったスケールシークエンスがアドリブ中に出てくることはありませんが、自由自在に使えるシークエンスが増えてきてアウトプットの練習していけば、アドリブの幅が広がると考えています。という訳で即効性はあまりありませんが、やはり重要な練習だと思います。

即効性と言う点では、アプローチトーンやアルペジオを組み合わせたビバップのフレージングを練習の方がいいし、それを先にするべきたと思います。

スケールをインとアウトを瞬時に把握する為に使うだけならば大した練習は必要ありませんが、スケールを音楽に活用していくのは結構な時間がかかると感じています。

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