楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

ジャズを聴く環境

みなさんはどんな環境でジャズを聴いているのでしょうか。
リビングに高価なオーディオセットを前にしてじっくり聴く…そんな恵まれた環境の人はどれほどいるのでしょうか。

ジャズの練習をしている人は自由に使える時間を削って練習時間を捻出している訳で、ほとんど聴くためだけの時間は取れないのではないでしょうか。通勤中に歩きながらヘッドホンで、車で移動中にカーオーディオで、食事しながら、あるいは家事をしながら…とにかく、音楽を聴く時は何かをしながら、というのが実態ではないかと思うのです。

ヘッドホンに向かないジャズ

聴くためだけの時間を作る事が難しいとなると、通勤、通学などの移動時間を割りあてている人も多いかもしれませんが、ジャズは街中でヘッドホンで聴くのには向いてません。ヘッドホンで聴く場合は音漏れに注意が必要ですが、トランペットなどは強烈に音漏れします。アート・ブレイキー等のやんちゃ系ドラマーのシンバルもシャカシャカ漏れまくります。さらに地下鉄や幹線道路は相当な騒音なので、それに対抗して音量を上げるとなると相当な音量になってしまいます。

ヘッドホンの危険性

音漏れで迷惑をかける危険性が無いとしても、ヘッドホンで音量を上げるのは危険です。ヘッドホンは耳に対して深刻なダメージを負わせる事があるので、なるべく使わないのがいいと思います。

<参考>
ヘッドホンを使い続けると聴覚を失うリスクが?Dr苫米地英人が解説!(動画)
WHO曰く、難聴を予防したければ音楽は1日1時間まで

いいオーディオ機器がほしくなるジャズ

ジャズの低音はウッドベースをピチカートで弾く事が多いので、ある程度口径の大きなスピーカーが必要になります。スマホやタブレット、ノートPC内蔵のスピーカー、デスクトップPC用モニター付属のスピーカーなどは全くジャズに向いていません。最近のポピュラーソングはこの辺りもターゲットにしているように思いますが、ジャズを心地よく聴くにはそれなりお値段のスピーカーが必要になります。ここはある程度頑張った方がいいと思います。
ちなみに僕はお金持ちではありませんので、JBLの encounter というアンプ付きスピーカーをもう10年以上使っています。

JBL encounter


税込¥21,800でした。もう生産終了してて売ってないのですが、音質が良く壊れてもまたこれ買いたいぐらいです。低音が150mm径のサブ・ウーファーから出てくる、というのがウッドベースの音が重要なジャズに向いていると思います。これは場所もそんなにとらないし、スマホやパソコンでもテレビでも何でも気軽に接続できて聴けるという気軽さも気に入ってます。単品コンポも実は持ってますが、場所を取るので自分の部屋に置けないのであまり使ってません。

聴く環境を考えて作られている音楽。

音楽は環境に適応したものになっていくか、聴く環境を想定した上で作られる事もあるそうです。

<参考>
デビッド・バーン:いかにして建築が音楽を進化させたか(動画)

この動画では、クラシックでも演奏する場所に応じて音楽も変化していったと説明しています。また鳥のさえずりも周囲の環境によって変化する、という事です。最近のヒット曲を聴いていると、スマホやパソコンなどのスピーカーもターゲットに入れているのではないか?と思うくらい低音がやたら目立ちます。

聴く環境を整えるのが難しい

という訳で、スマホとかのスピーカーでジャズを聴くのは無理があります。なるべくベースの音がはっきり聴こえるオーディオを用意したいところです。

※ウッドベースは和製英語で、コントラバス、ダブルベース、アップライトベース等と言うのが正しいのだそうですが、ウッドベースが経験上一番伝わりやすいので堂々と使います。略して「ウッベ」などと言う人もいます。恥ずかしがらずどんどん使いましょう。

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