楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

2016年春の練習メニューはどうだったか

以前の記事は2016年の春でしたので、一年以上も更新が滞ってしまいました。とは言うものの、そんなに頻繁に練習メニューを更新できるほど練習できず、また、練習メニューがちょっと変ったぐらいで記事にする訳にもいかないので、こんな頻度になります。

一年以上も経過するとやっぱりやってる事が変わってきています。出来たことも出来なかった事もあります。今現在の練習メニューを書く前に2016年春の練習メニューが実際どうだったのかを書いていきたいと思います。

テクニックの練習

クラシック曲

クラシック曲はこんな感じでした。

  • バッハ インベンション 第3番 ニ長調 BWV 774
  • モーツァルト ピアノソナタ第11番 K.331 第一楽章
  • ショパン ワルツ第9番変イ長調作品69-1「別れのワルツ」
  • バルトーク ミクロコスモス 第4巻 99~102

インベンションやモーツァルトのピアノソナタなんかを弾いてたんですが、僕の場合、クラシック曲で問題になるのはトリルです。特にインベンションの3番ではなく2番に出てくる左手のトリルが不得意です。
それで今はトリルの箇所だけ、ちゃんと6音入れるように練習しています。右手だけだと問題ない場合でも左手のコンビネーションでおかしくなることがあります。
これは適当な練習で変な癖がついてしまったのだと思います。随分昔なのですが練習時の集中力に問題があり、ただ弾いているだけでした。それで変な癖をつけてしまいました。おかしな刷り込みしてしまったもんです。こうなると極めて非効率的です。出来ないところは慎重に練習しないと下手になる可能性すらあると再認識しました。
ショパンとバルトークは時間的に練習する余裕がありませんでした。

ジャズ曲のテーマ

ジャズ曲のテーマ練習はこんな感じでした。

  • Anthoropology / Charlie Parker(両手)
  • Billie’s Bounce / Charlie Parker
  • Confirmation/ Charlie Parker
  • Donna Lee / Charlie Parker
  • Oleo / Charlie Parker(両手)
  • Ornithology / Charlie Parker
  • Jor Du / Duke Jordan (ブリッジ)
  • A Night In Tunisia / Dizzy Gillespie(イントロ)

ほぼクリアしていますが、ここでもトリルが問題になっています。トリルがあるのは”Anthoropology”と”Billie’s Bounce”だけで、そのトリルの部分だけ未だに練習しています。僕にとっては”Donna Lee”や”Confirmaton”よりも、”Billie’s Bounce”のテーマの方が難しいです。尚、パーカーの曲に限らず両手ユニゾンで弾く場合は2オクターブ離すのもカッコイイです。

スケールの練習

スケールの練習については『スケールの練習』カテゴリを作っていますので、途中経過はそこに書いてます。
詳細はこれらの記事の続編に近いうちに書きますが、最近これは注意しないといけないと思った事だけここに書きます。
注意が必要なのは、パターンの選択です。よく使われるシンプルなものをひたすら練習する方がいいと思っています。
シンプルなスケールパターンを練習しよう

リックの練習

リックの練習は全てのキーで練習しています。しかし、最近この練習はそれほど重要でないような気がしてきました。ただし、この練習は全キー練習の入門として有効だと感じています。最初の頃は移調するのが大変ですが、大変なだけ練習効果はある訳です。
このリックというのはビバップで使用頻度が高いのだとわかってきました。モチーフを展開するアドリブではリックは必要ありません。しかしモチーフだけでフレーズを構成するのは無理があるので、ビバップのアプローチを時々入れる訳です。ソニー・ロリンズやクリフォード・ブラウンは特にそういったフレーズの構成が上手いとか、わかるようになってきました。
こういった事がわかるようになったのは、チャーリー・パーカーのフレーズをなぞったり分析したりしてるうちに、ビバップフレーズの判別が出来るようになってきた為です。CDを聴いていると、この人はアルペジオが多い、アプローチトーンが多い、モチーフが多い、シーケンスが多い、リズムの多層化フレーズを使うな…等、そういう分析的な聴き方をするようになった事が、自分の練習内容をいい方向に持って行くような気がします。

蛇足になりますが、たまに「全キーで練習する必要はないよ、良く使うキーだけ練習すればいいよ」なんて事言ってる人いますが、そういう人は、例えば | C-7 | F7 |というよくあるコード進行があって、ここでサイド・スリッピングしたらキーがAやBのシャープ系のツーファイブを挿入する事になる、とか、そういう事を考えていないんでしょうね。

ヴォイシングの練習

あまり練習できていません。よく使うキーは問題ありませんがシャープ系がまだまだです。

ビバップの練習

『ビバップの練習』というカテゴリを作っています。でも記事はまだ『アプローチトーンの練習(2016)』の一つだけです。
ここに書いた練習はかなり効果があったと実感しています。ビバップを勉強することの大切さがわかってきました。
様々なスタンダードでアプローチトーンとアルペジオを組み合わせてフレーズを構成する練習です。以下の例は枯葉の冒頭で各小節の前半の2拍がアプローチトーン、後半の2拍がアルペジオを組み合わせた例です。
アプローチトーンとアルペジオを組み合わせたバップ的フレーズ練習
こういったパターンを色々なコード進行で試している訳です。詳しくは上記の記事を読んで下さい。本来ならば計画的に練習するべきで、まだ適当に探っている段階なんですが、早くも自分のアドリブが良くなってきたと実感しています。この練習については、もうちょっとまとまったら『ビバップの練習』カテゴリで記事を書くゆくつもりです。
ところで、このブログでアクセスが多いのはスケールに関する記事のようです。でも、初心者ほどスケールよりもビバップの方が大切なのではないか、と思います。チャーリー・パーカーやバド・パウエルは絶対通る道なんでしょう。

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