楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

ジャズの聴き方-Step2:じっくり聴く

普段はさらっと聴きでいいのですが、たまにはじっくり聴いてみましょう。軽く聴いてばかりいると、ちゃんと聴きたくなってくるはずです。じっくり聴いてみると、今まで気付かなかった事に気づいたりします。じっくり聴くことにより好きな音楽はより好きになるでしょうし、好きになれなかった音楽でも好きになる可能性があります。

時間は短く

じっくり聴く時は、あまり長くならないように注意しましょう。だいたい30分ぐらいがいいのではないでしょうか。昔のレコード時代のものならばLP片面づつ聴くようにするといいでしょう。アルバムというものは曲順が良く練られてるので、自分でプレイリストを組むのもいいですが、アルバム通りに聴いていく事をお薦めします。最近のCDは70分ぐらい収録されているものもあります。そういう場合は適当に分割しましょう。

オーディオ

オーディオは言うまでもなくある程度のモノが必要になります。もし用意できない場合は、耳に負担の少ない開放型のヘッドホンをおすすめします。これなら同居人にも文句を言われませんし、1万円も出せばかなりいい音が手に入ります。

じっくり

いいアドリブをしている人は誰か? 逆にダメな人はいるか? バッキングは適度にサポートできているか? ソロの順番や全体構成はどうなっているか? といった事に意識を向けながらききます。いいアドリブは歌っているものです。また各パート毎に聴くのもいいでしょう。色々変化しているはずなので、そこに注意を向けましょう。

じっくり聴くと、色々な事に気がつくものです。

例えばアート・ブレイキーというドラマーがいます。知らない人の為に言っときますが超大物です。爆音系ドラマーに分類されるかもしれません。実は爆音系ドラマーは厄介です。すべての音をかき消してしまうからです。大ホールとか広い会場ならまだいいのですが、狭いジャズのお店ではボリュームを考えないといけません。とは言うものの、ドラムはミュートでもしない限りそれなりの大音量が出てしまうものです。アート・ブレイキーの叩いているアルバムなら何でもいいので聴いてみてください。ピアノのソロの時は、きっちり音を小さくしています。爆音系ではありますが、ちゃんと全体んのバランスを考えている訳です。これは全く当たり前のことなんですが、アマチュアのドラマーの中には誰がソロをやっていようが同じように叩く人がいます。そう言う人は全くジャズをじっくり聴いていないのかもしれません。プレイヤーならばじっくり注意深く聴くことは特に大切です。

聴きやすい方がいい?

ところで、さらっと軽く聴いてるだけでは好きになれない音楽がありますが、これは悪い音楽でしょうか? アーチストの人間性が出る面白い問題です。

軽く聴いて好きになる音楽は、ちゃんと人に聴いてもらえる事を意識して作っている、と言う事になります。打ち合わせやリハーサルを綿密に行い、聴いてもらいやすくする訳です。それは売り上げを気にしての事かもしれません。シンプルなフレーズのリフを入れたり構成を凝ったモノにしたり、そういう工夫が、軽く聞き流していても耳に残る訳です。こういったアルバムの作り方をしたのが、ブルー・ノートというレコード会社です。またマイルス・デイビスも売り上げを気にしていた人で、聴きやすくつくられているアルバムが多いと思います。これは聴き手が自分たちの音楽を積極的に聴いてなくても聴かしてやるぞ、というアーチストの態度だと言う事もできます。

逆に軽く聴いて好きになれない音楽にはそいうった要素が少なく、積極的に自分の音楽を聴いてもらいたい、それが当然だろう、とアーチストが思っているのかもしれません。ちょっと傲慢な態度に思えますが、商業主義を嫌っている態度ともとれるし、聴き手に媚びないアーチストという解釈もできます。そういうアーチストはかなり自信があるのかもしれません。例えば、キース・ジャレット・トリオは軽く聞き流した時の印象は、普通のピアノトリオです。むしろ唸り声が気持ち悪いぐらいです。しかし、じっくり聴いてみると本当に素晴らしいです。ジャック・ディジョネットのドラムと、ゲイリー・ピーコックのベースとのやりとりも魅力的なので注目して聴いてみてください。

さらっと軽く聴いてるだけでは宝物を見逃してしまいます。そういう訳なので、軽く聴いてあまり印象がよくない場合でもじっくり聴いてみましょう。

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