楽しいジャズピアノの練習方法を追求するブログ

どれくらい練習するべきか?

これまで書いてきた2つのトライアドと基本的な6種類のコードの練習ですが、 どの教本を見ても、同じような事(全てのキーで転回形も練習せよ)が書いてあります。 しかし、これは恐ろしくつまらない練習で、上手い人は本当にこんなの練習したのか?って思ってしまいます。 しかも、この中には音域の関係でほとんど実用的でないものもあります。 例えば、C△の転回形でトップノートがC音のものは、あまり使わないでしょう。

トップノートが短2度で不協和なヴォイシングの例

C音とB音の半音がトップにあり、あまりにも不協和です。これを使ってはいけないと言う事ではありませんが、かなり不協和だと知っておく必要はあります。 ここで、「そんなに不協和? C△の転回形はどれも不協和に聞える。」と言う人がいますが、それは耳がジャズの不協和音に慣れていない、という事だと思います。実際自分もクラシックピアノを習っていた(中途半端に)ので、初めてジャズのコードを弾いた時は、結構どれも同じような不協和に感じました。しかし、こういったコードを沢山聴いたりしていると、不協和の度合いとか、テンションのちょっとした違いとか、わかるようになってきます。CDなどを沢山聴くのもいいと思います。

またCがルートになっている転回しないものは、そのままでは、音域がちょっと高いしオクターブ下げてもちょっと低すぎます。
あまり良くない位置のヴォイシング
いい感じにサウンドするのは、ルートがGかBのものです。
ちょうど良い位置のヴォイシング
要するに、コードを弾きながら、これは使える、使えない、というのをチェックしたり、 どんな感じに聞こえるのか覚える、と言う事がこの段階では大切なのだと考えています。 したがって、弾けるに越したことはないですが、弾けるという事に固執する必要はありません。 ただ、コードを見ただけで構成音がすぐに思い出せるようにする必要があります。 これは指を正確に動かす前の、脳から記憶を呼び出すスピードの問題であって、反復練習によって解決するはずです。

しかしながら、コードの転回練習は非常につまらないので、ここで早々と挫折する人が出てしまう事を危惧してしまいます。 実際上手くなる人はこういった地味な練習をコツコツ出来る人なのでしょうが、少しでも練習を楽しくするために曲を使って練習するのが良いと思います。 左手は基本的な6種類の4和音を弾き、右手はメロディを弾きます。最初に練習する曲としては

  • Autumn Leaves
  • Mack The Knife (Moritat)

などがいいでしょう。 こういったスタンダード曲の、メロディとコード進行が書かれたものをリードシートと呼びますが、 それをどうやって手に入れるかと言うと、黒本と呼ばれている本があります。 ベーシスト納浩一さんの『ジャズ・スタンダード・バイブル』という本です。 セッションではこれを見てやることが多いので、買っておいて損はないと思います。

この黒本をぱらとめくりながら、適当でいいので、右手でメロディー、左手でコードを弾いていくと結構楽しいです。最初のうちはいい練習になると思うし、これなら続くと思います。しかも曲を覚えることもできます。ただ、似たキーが多いので同じようなコードが多くなり、フラット系のキーで出てくるコードに偏る事になってしまい、シャープ系のキーのコードが不得意になりがちです。ジャズを学ぶ全ての楽器に当てはまることですが、あまり使わないキーは練習する必要が無いという人もいます。しかし、それは間違いで、全てのキーで上手くなる、というのがジャズの練習といっても過言ではないです。なのでフラット系のキーになじんできたら、シャープ系のキーもちゃんと練習しましょう。

SusとAugコードは?

本によっては基本コードに入っている場合がありますが、SusコードもAugコードも基本コードのセブンスコードに分類されます。 これらはコードの機能やスケール、テンションを知ってる必要があるのでその後に説明します。

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