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sus とフリジアンコード

後回しでいいのでは?

『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』では、sus とフリジアンコードは Chapter3 に書かれていますが、なんでこんなに前にあるのでしょうか。謎です。僕は後回しで良いと思います。ブロック・コードの後ぐらいでもいいのではないかと思います。

重要な指摘

ただし、他の本では言及されることのない重要な指摘もあります。それは

「susコードでは4thが3rdに取って代わっている」
というのは誤解である

です。これを説いている本はそんなにありません。37ページだけは後回しにせず読んでおく方がよいでしょう。

フリジアンコード ⇒ sus♭9

マーク・レヴィンが『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』の6年後に出版した本である『ザ・ジャズ・セオリー』では、この「sus とフリジアンコード」をそれぞれスケールの説明の中で解説しています。

  • ミクソリディアン・モードとsusコード(p38~p43)
  • フリジアンモードとsusb9コード(p43~p47)

またフリジアンコードという言葉は使われておらず、susb9 コードと呼び方を変えています。

※sus4(サスフォー)、sus47(サスフォーセブン)などとも呼ばれていますが、なるべくシンプルなのが好きなので単にsus(サス)と書くことにします。

いったいこれは何なのか?

ではなぜこのように「sus とフリジアンコード」というようにセットで書かれているのでしょうか? なぜ、フリジアンコードからsusb9に変えたのでしょうか。

疑問に思いつつ何回か読んでいると、ハッと気づきました。

ツーファイブのケーデンスにはメジャーとマイナーがあります。

susやsusb9(フリジアン)コードとは
これらのツーファイブを
ミキサーにかけて混ぜてしまったようなものだな。

そう気付いた訳です。

sus コードの解釈

susコードはツーとファイブをかき混ぜてミックスしてしまうものであり それの短調版がsusb9(フリジアン)コードである、

というのが僕の理解です。

と言う事で、次は「混ぜる」方法です。

案外簡単なsusとsusb9(フリジアン)コード

難しそうに見える sus とフリジアン(susb9)コードですが、使い方は案外簡単です。

  • 左手はとにかくVのルートを弾きます。
  • 右手で II-7 を演奏すると susコードになります。
  • 右手で IIφ を演奏すると susb9コードになります。

ベースレスの編成でない限りベーシストの協力が必要なのは言うまでもありません。 ピアノはツーファイブをツーで通して弾き、ベースは最初からファイブで通すという事です。

図にするとこうです。

sus コードの実際

短調の場合においてロクリアンスケールを使えば、ドミナントのフリジアンスケールを弾いてる事になり、この場合をフリジアンコードと呼んでいる訳です。ロクリアン#2スケールを使えば、ドミナントのメロディックマイナーの第2モードを弾いている事になります。

キーC(Am)の場合だとこうなります。

  • Dドリアン = Gミクソリディアン
  • Bロクリアン = Eフリジアン
  • Bロクリアン#2 = Dメロディックマイナー

メロディックマイナーの第2モード

メロディックマイナーの第2モードはフリジアンは6thを半音上げたもので良く似ていますが、少し雰囲気が変わります。susb9ではどちらを使ってもいい、という事です。

フリジアンスケールとメロディックマイナーの第2モード

このメロディックマイナーの第2モードを使うと当然フリジアンコードではなくなるので、『ザ・ジャズ・セオリー』ではsusb9コードと呼び方を変えたのでしょう。と言うか、susb9コードでフリジアンスケールを使用したものをフリジアンコードと呼んでいる…という訳で susb9 で分類するのが妥当でしょう。

『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』では…

『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』では、メロディックマイナーの第2モードは「Chapter22 未解決の問題(p229~)」に書いてあります。しかしマーク・レヴィン先生が6年後に出版した『ザ・ジャズ・セオリー』では、「susb9コード上でインプロヴァイズする時は、メロディック・マイナー・スケールの第2モードを演奏します。」と書いてあります。 従って『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』しか持ってない人は、「Chapter3 sus とフリジアンコード」を読む時は「Chapter22 未解決の問題 sus、フリジアン、メロディック・マイナーの第2モード(p229~p233)」もついでに読んでおいた方がいいでしょう。

オマケ

高野雲さんの「快楽ジャズ通信」というラジオ番組が、YouTube で公開されていまして、僕は片っ端から聴いてるんですが、Vol.17の終わりの方でアキコ・グレースさんが、このsusb9を解説して下さっていて、とてもわかりやすいと思います。54分ぐらいからです。

この動画の中で「3度もたまに使うといいですね」「中近東っぽい」というくだりがありますが、フリジアンに3度をプラスするとスパニッシュスケールになるからでしょう。詳しくはフリジアンスケールの下の方を参照してください。

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